自分のところが上位に表示されればそれで良いという考えは捨てるべき

「SEO」という単語、聞いたことはありますか?

これは直訳すると「検索エンジン最適化」です。噛み砕くと「検索結果で自分のホームページを上位に表示させるための施策」といった感じでしょうか。

「検索エンジン対策はやっているのですか?自分の教会を上位に表示させたいです」
お客様によく聞かれます。しかし、最初に釘を刺しておきますが、「自分のところが上位に表示できれば、それでよい」という考えはきれいサッパリ捨てて頂きたいのです。

検索エンジンは「利用者にとって益」とならなければなりません。極論ですが「東京 おいしい蕎麦屋」と検索した時に大阪の蕎麦屋さんが出てきたら、利用者にとって不便になりますね。ですから、なんでもかんでも上に上げれば良いものではないわけです。

ですから「東京 おいしい蕎麦屋」で1位になりたければ、本気で東京で一番おいしい蕎麦屋を目指して頂くべきなのです。「うちは本当に東京で一番おいしい蕎麦を提供している。嘘だと思ったら実際に食べに来て欲しい」という状況ではじめて「東京 おいしい蕎麦屋」で上位表示をするにはどうすればよいかを考えていくことになります。

「東京 教会」で1番に表示されたいですか? もし、そうなのであれば、まず東京に住んでいる人みんなが知っている教会になることを目指してください。

検索エンジンは日々進化しています。ちょっとした小手先のテクニックで上位表示できたとしても、すぐに落とされます。最悪の場合、不正とみなされて一切表示されなくなることもありえます。

SEOの超基礎的な考え方1:キーワードを文章中に使う

上記のことを踏まえて、SEOの基本的な考え方を見ていきましょう。

教会が目指すべきは、教会が所属する地域名と「教会」というキーワードの組み合わせの検索で上位表示を目指すことです。「東京 教会」だと範囲が広すぎます。競合する教会が多いので、その中で上位を狙うのは大変です。「渋谷 教会」「巣鴨 教会」ぐらいのエリアでの検索で上位を表示することは十分可能です。

ここで1つ目の重要ポイントです。
たとえば「渋谷 教会」で上位表示を狙う場合、「渋谷」という単語がホームページの文章中に出現しなければなりません。教会名に「渋谷」が入れば、否が応でも文章中に出てきますが、問題は教会名に「渋谷」が入っていない場合です。その場合は文章中で意識して「渋谷」というキーワードを使っていくことです。

だからといって「渋谷渋谷渋谷ー!!」と不自然な形で渋谷を使いすぎても、検索エンジンは賢いので不正を見抜いてしまいます。自然な形で文章中に登場させることが大事です。渋谷の観光名所を紹介するコーナーを入れるのは良いアイディアだと思います。

SEOの超基礎的な考え方2:重要なキーワードはタイトルや見出しで使う

もっとも重要なキーワードはタイトルや見出しで使います。

「タイトル」とは何でしょう。これは普段ホームページ上には表示されないのですが、お気に入り(ブックマーク)に登録する時にホームページにタイトルが出てきますね。また、検索エンジンで検索したとき、タイトルが表示されますね。それが「タイトル」です。各ページにタイトルは1個設定ができます。
またできればですが、なるべくタイトルの前半部分にキーワードを入れるといいのです。

だからといって、タイトルにあれもこれも詰め込みすぎるのはよくありません。

「渋谷ビッグチャーチ|渋谷のプロテスタントの若者向けのナウでヤングなインスタ映えするキリスト教会」

なんてやってもダメです。単語数が増えれば、一個の単語の重みがなくなってしまうからです。

たとえば「日本グレイスゴスペル教団 ゴスペルホープチャーチ」の場合、タイトルはどうすればよいかというと

「ゴスペルホープチャーチ | 東京都渋谷区」

で十分だと思います。もしくは

「渋谷のプロテスタント教会 ゴスペルホープチャーチ」

とするのもいいですね。渋谷が最初に来ているのがポイント高いです。

教団名が入っていないのですが、初めての方には教団名は重要度の低い情報なので、省いても大丈夫です。「クリスチャンで教団名で探す人もいるんじゃないの?」というご指摘もありますが、そういう人は教団内のなんらかの資料で探すでしょう。そもそも、ホームページのどこかに教団名が記載されていれば、「教団名 地域名」の組み合わせでヒットするでしょう。

「ゴスペルホープチャーチ | 東京都渋谷区」ですと「教会」の文字が入っていませんので問題になりそうですが、「チャーチ」という単語が入っていますので、これは「教会」と同等とみなされると思います。これは確かなことではないのですが、教会で検索した時に「チャーチ」も一緒にヒットしているのは間違いないので、同等とみなされいていると推測できます。

また、平日礼拝や夜の礼拝を行っている教会であれば、「東京 平日 礼拝」「東京 夕拝」といったキーワードで上位表示を狙える可能性は十分にありますので、そうした単語を意識的に文中で使います。また「母子室」「バリアフリー」といった施設に関するキーワードも重要になります。利用者がどういうキーワードで検索するか、またどういう人が自分の教会にマッチしているかをよくよく検討することが大切です。

SEOの超基礎的な考え方3:被リンクをふやす

3つ目が重要です。「被リンク」とは、自分のホームページに対してのリンクです。
自分の教会が他のホームページやブログなどでリンク付きで紹介されればされるほど、上位に表示されやすくなります。

ですから、ホームページを増やしたらまずリンクを張ってもらうことを考えてください。教会員でブログやホームページを運営している人がいたらリンクのお願いをしてみてください。ただし、脈略のないホームページからのリンクは評価されない傾向にあるので、無理にお願いせず、自然な形でリンクを張ってもらえれば張ってもらうというのが良いでしょう。また、同じグループの教会同士で相互リンクをするのも良いと思います。

あとは教会のリンク集やキリスト教情報サイトなどからリンクを張ってもらうことを考えます。
なかでも「レホボト・ジャパン」は日本でも一番大きなキリスト教関連リンク集です。ここは会員登録してサイト情報を入力すれば、すぐにリンクが張ってもらえると思います。

しかし、これも限界がありますね。では、どうやって被リンクを増やせばいいでしょうか。
それは「自然な形でリンクしてもらう」ことです。たとえば、教会が何らかのイベント会場になった場合、イベント主催者のホームページからリンクが貼られる可能性があります。また、教会を会場として行われるイベントが注目度の高いものであればあるほど、リンクをたくさんはってもらえる可能性が高いですね。

そして、教会が新聞やテレビで注目されるような取り組みを行えば、当然注目度が増してリンクを張ってもらえる可能性が高まります。

教会が地域に開いて活動することが究極のSEO対策

話はもとに戻ります。
小手先のテクニックで上位表示を狙うのは限界があります。検索エンジンは日々進化し、ますますその傾向は強まるでしょう。
検索エンジンは利用者にとって最大の益となるようにチューンナップされ続けるからです。ですから、究極のSEOは、教会が人々から必要とされる教会となることです。「名古屋の教会ならこの教会しかない」と言われることを目指すべきです。それは教会を開いて、いろいろな人が日々出入りできるようになることから始まるのではないでしょうか。

著者紹介

丸山 泰地
丸山 泰地
・キリスト教会専門のホームページ制作事業「BREADFISH」代表
・これまで50以上の教会ホームページ制作に携わりました。
・「ホームページ制作屋さん」というより、教会の情報発信力の向
上をサポートさせて頂くのがミッションです。
・2015年にキリスト新聞で「スキルアップ講座 教会の情報発信術」を連載。「毎日更新してアクセスを増やせ」など間違ったホームページの考え方に警笛を鳴らした・・・つもりです。