第9回 ブログ、SNSがあればホームページは不要?

この記事は、2015年にキリスト新聞で1年間した「スキルアップ講座 教会の情報発信術」を、さらに修正を加えて2016年度版として公開するものです。キリスト新聞はキリスト教界の最新情報を毎週まさに新聞という形で届けてくれ、たいへんためになる情報も盛りだくさんです。このような機会を与えてくださったキリスト新聞社のみなさまに感謝します。全42回です。

ブログ? フェイスブック? ツイッター? なにが違うの?

今回は「ホームページとブログってどう違うの?」「フェイスブックやツイッターって何なの?」というテーマです。ブログやフェイスブック、ツイッターがあれば、ホームページはいらないのでしょうか。よく分からないところですね。

ブログもフェイスブックもツイッターもホームページもインターネット上で情報を発信発信する同じツールと言えます。とはいえ、ブログを作ればホームページは無くても良い。というものではありません。教会が情報発信する場合においては、やはりホームページが必要です。それを補完する形でブログなどを用いていくのが一般的なスタイルと言えるでしょう。

用途に応じて使い分ける

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ホームページにはメニューがあり情報にアクセスしやすい。

ホームページは情報がページごとに整理されています。読者は「メニュー」から読みたいページをたどることができ、欲しい情報を素早く手に入れることができます。ただし、ホームページを制作するにはある程度の知識とホームページを作るためのソフトウェアが必要です。

ブログは日記用途に特化したホームページと言えるでしょう。ホームページと違って、専門知識や制作のためのソフトウェアが無くても作成・更新できるのが特徴です。ただし、あくまで日記用途なので、ページという概念がありません。工夫次第で似たような仕組みは作れますが、ホームページと比較すると欲しい情報に素早くアクセスできるとは言い難いです。

フェイスブックやツイッターは「SNS(ソーシャルネットワークサービス)」と呼ばれるものです。友人や知り合いとの交流に便利な機能が備わっています。ブログを拡張したものと考えてもらって構いません。ブログよりも情報が伝わりやすい特徴を持っています。ホームページと連携して上手に使うと大きな効果があります。今ではSNSを活用している教会も増えました。

ブログやSNSは、ホームページでは紹介し切れない教会の日常を写真付きで紹介するといった使い方が多いですね。写真付きの記事は、教会をオープンにして敷居を下げる役割を果たします。

フェイスブックは個人単位での利用が前提ですが、「フェイスブックページ」という仕組みをつかうことで、法人や団体が、フェイスブックの仕組みを使って情報発信することができます

ツイッターは一つの記事につき140文字の制限があるので、気軽な情報発信ができます。ただ、その範囲内で教会のことを情報発信することは、慣れてない人には難しいかもしれません。

なにはともあれホームページから

ホームページ、ブログ、SNSと紹介してきましたが、ホームページが無い教会では、まずホームページを作ることを考えて頂きたいです。なぜならば、ホームページがあることが信用となるからです。たとえば、みなさんが引越をして、すぐに歯が痛くなったとします。歯医者さんに行こうにも土地勘がわかりません。まずはネットで調べますよね。その時にブログしかない歯医者さんに行こうと思うでしょうか。やはりホームページがしっかりしていて、案内が丁寧な所に行こうとしますよね。

ホームページを作る予算も技術もないけど、とにかく情報発信したいという場合は、ブログやSNSをはじめてみても良いと思います。もちろんホームページがあることが理想ですが、まったく情報発信しないよりは良いですね。

ブログもSNSも、無料ですぐに始められます。「ブログ」「フェイスブック」「ツイッター」「作り方」といった単語で検索してみてチャレンジしてみてください。いずれ詳しくクローズアップして紹介したいと思います。

ブログを毎日更新するより、ホームページの見直しを

時々、ホームページをほったらかしで、ブログを一生懸命毎日更新している方がいらっしゃいます。そういう方に申し上げたいのですが、そのうち半分の時間を、ホームページを見直す時間に充ててみてください。皆さんのホームページは初めての人に親切な作りになっているでしょうか。ホームページという土台がしっかりできた上で、ブログやSNSをつかうことで、皆さんの情報発信がより活きてくると思います。