この記事は、2015年にキリスト新聞で1年間した「スキルアップ講座 教会の情報発信術」を、さらに修正を加えて2016年度版として公開するものです。キリスト新聞はキリスト教界の最新情報を毎週まさに新聞という形で届けてくれ、たいへんためになる情報も盛りだくさんです。このような機会を与えてくださったキリスト新聞社のみなさまに感謝します。全42回です。
ドメインとサーバーはセットで取得しましょう
教会がホームページを作成する時、レンタルサーバーを利用するのが鉄則であることを前回お話ししました。サーバーといつもセットで語られるのがドメインです。今回はドメインの取得や命名の方法について説明します。
以前説明させて頂いたように、ドメインはインターネットの住所のことです。(図1)のようにドメインはホームページやメールのアドレスに使われます。ホームページやメールのアドレスは教会のパンフレットや個人の名刺に印刷することになるので、分かりやすく覚えやすいものが理想です。
ドメインはレンタルサーバーとセットで取得することができます。ほとんどのレンタルサーバー事業者はドメインの取得サービスを提供しているからです。サーバーを借りる時にドメインも一緒に取得するのが普通です。
ドメイン名の名付け方
「ドメインは分かりやすく覚えやすいものが良い」と書きましたが、ドメインには自分の好きな名前をつけることができます。たとえば、わたしが運営しているBREADFISHのドメイン名は「breadfish.jp」です。「breadfish」は屋号をそのままつけています。最後に「.jp」がついていますね。この部分はドメインの所有者の属性を表わすものです。所有者がどこの国に所属しているか、企業なのか非営利団体なのかによって変わります。
(図2)をみてください。3つのホームページアドレスがありますが、下線部がそれぞれ異なっていますね。最後が「jp」になっているものは「japan」の「jp」つまり日本に所属していることを示しています。「.co.jp」とあるのは「company」の「co」で日本の企業であることを示しています。
「.com」も見覚えがある人も多いのではないでしょうか。これも「company」の略です。「co.jp」と似ていますが、日本に限定せず、いろいろな国の企業や団体が使っています。
ただ、これらのルールは緩やかなもので、絶対的に守るようなものではありません。たとえば、日本の企業だからといって「.co.jp」を使わないといけないということはありません。ただし、「.co.jp」は企業しか取得できないといった制限はあります。「.com」は制限が緩く、企業だけでなく個人や非営利団体が取得している場合もあります。最近は「.tokyo」のような地域を示すドメインも登場しました。
こうした「.jp」や「.com」「.tokyo」の前の部分に好きな名前をつけることができます。
たとえば「江戸前教会」という教会であれば「edomae-church.jp」「edomae-church.com」というようなドメインをつけることができます。
(図3)でよく利用されるドメインの種類を示します。種類によって価格も異なります。予算も考慮しながら、相応しいドメインを決定します。
わかりやすい名前が一番
最初にお話したように、ドメインの名前は奇をてらわず、教会名に則した覚えやすく分かりやすい名前をつけてください。利用者に分かりやすいだけではなく、ホームページで検索した時にも上位で表示されやすいなどのメリットがあるからです。
ドメインも初めての方には複雑で分かりづらいですね。サーバー同様、ホームページ制作を業者に委託する場合は、ドメインやサーバーの取得代行を請け負っている場合が多いですので、担当者の方に相談してみてください。