この記事は、2015年にキリスト新聞で1年間した「スキルアップ講座 教会の情報発信術」を、さらに修正を加えて2016年度版として公開するものです。キリスト新聞はキリスト教界の最新情報を毎週まさに新聞という形で届けてくれ、たいへんためになる情報も盛りだくさんです。このような機会を与えてくださったキリスト新聞社のみなさまに感謝します。全42回です。
キリスト新聞社様のサービス
http://www.kirishin.com/
キリスト新聞社のホームページ制作サービス「Jチャーチネット」
http://www.kirishin.com/uploadedFile/homepage2016_leaflet.pdf
ホームページは「更新」が必要
ホームページはチラシ等の印刷物と違って、内容の更新が必要となります。チラシの場合は出来上がったものを印刷して配れば済む話ですが、ホームページの場合は、継続して更新をし続ける必要があります。イースターやクリスマスのイベントを実施する時、集会の時刻が変更になった時、ホームページで告知しなければなりませんね。
また、こうした情報は緊急性が高いので、できるだけ早く情報を載せたいところです。しかし、その度に業者に依頼してホームページを更新するというのも手間ですね。依頼して反映されるまで時間がかかることがあるでしょう。ホームページの更新は教会側でしたいというニーズは大きいですね。
CMSを使い、自分達で更新ができるように
制作を委託しているのに、更新は自分で行いたいというのは矛盾しているように思えます。しかし、企業ではそのような運営体制をとっているところが多いのです。これを実現するのがCMS(コンテントマネジメントシステム)といって、ブログやフェイスブックの感覚でホームページが更新できるシステムです。CMSはサーバーに設置して使うものですので、前に説明したレンタルサーバーの契約が必要です。CMSでは、専門知識が必要なホームページのデザイン部分をプロが用意し、内容(テキストや画像から構成される情報)を専門知識がない方でも編集できる仕組みを持っています。ただ、そうはいってもホームページの制作経験のない方が、内容をゼロからつくり上げるのは大変なので、最初はワード等で作った原稿を元に業者が制作してくれることが多いです。
CMSの代表格「WordPress(ワードプレス)」
日本で最も使われているCMSの一つに「WordPress(ワードプレス)」という製品があります。実際に多くの制作業者が採用していますし、わたし自身もホームページを作る時もほとんどWordPressを使います。
WordPressはすべての機能を無料で利用できることが最大の特徴です。「無料」と言っても設置から運用まですべて自分で行うことが前提です。普通の方がそこまで自分で行うのは難しいので、制作業者が設置まで代行して行うことが多いです。
WordPressは自分のパソコンにソフトをインストールする必要はありません。ホームページ閲覧ソフト(ブラウザと言います)で管理画面のアドレスにアクセスし、IDとパスワードを送信するだけで、ホームページの管理画面が表示されます。
左図はWordPressの画面写真です。上がホームページの編集画面、下は実際のホームページの画面です。ブログを使ったことがある皆さんならば、そんなに違和感なく使えるはずです。
編集を終えて、ボタンをクリックすると即座にホームページに反映されます。使ってみると大変便利なことが分かります。
最近ではWordPressを使うことが前提でホームページを制作するサービスも多いです。
WordPressに対応したホームページの制作を条件に業者を探すのも良いと思います。
更新も業者に委託することができる
そんな更新も面倒だ。よくわからないので全部おまかせしたいという方は、更新も業者に委託することになります。通常は毎月更新費用を一定額支払って、「一ヶ月3ページまで」という感じで業者に更新を託します。この場合は全部業者が面倒を見てくれるので楽ですね。最初にお話したように即時対応できない場合があるなどのデメリットがありますが、教会内にホームページに詳しい人がいない場合はすべて委託する方が賢い選択と言えるかもしれません。教会の体制を考慮して運営体制を検討されると良いと思います。