第14回 ホームページの原稿は構造的に

この記事は、2015年にキリスト新聞で1年間した「スキルアップ講座 教会の情報発信術」を、さらに修正を加えて2016年度版として公開するものです。キリスト新聞はキリスト教界の最新情報を毎週まさに新聞という形で届けてくれ、たいへんためになる情報も盛りだくさんです。このような機会を与えてくださったキリスト新聞社のみなさまに感謝します。全42回です。

ホームページの原稿はデジタルデータで作る

今回からしばらく、ホームページの原稿の作り方をテーマに取り上げます。
ホームページの制作を外部に委託したとしても、原稿は自分で作る必要があることは前に書きました。しかし、ほとんどの方はホームページの原稿など書いたことがないはずです。

「ホームページの原稿を準備しよう!」 と原稿用紙とペンを取り出される方もいらっしゃる人もいらっしゃるかもしれませんが、それはNGです。ホームページの原稿は必ずデジタルデータで作りましょう。デジタルデータというのは、パソコンで作成されたものということです。紙の原稿を制作業者に渡しても、原稿をパソコンで打ち込む必要が出てきます。業者に委託する場合は別途費用を請求されることになります。

パソコンで作るとき、どういうソフトをつかえば良いのでしょうか。もちろん制作者が読めるデータを作成しなければなりません。たとえばワープロソフトの「一太郎」でデータを作っても、先方が一太郎を持っていなければ、読むことができません。先方にどのようなソフトを使って原稿を作ればよいか確認して頂くと良いでしょう。大抵は特別なソフトは必要なく、ワードやワードパッド、メモ帳といった誰でも持っているようなもので作成頂けます。わたしの場合はワードで原稿を受け取ることが多いですね。

NO14.001原稿を作成する時のフォーマットは特に決まりはありません。ただし、業者に委託する場合は一応確認しておいたほうが良いですね。決まりはないと言っても、ある程度整理された形で原稿を作成すると良いと思います。原稿はページ単位で用意します。図1のようにページごとにファイルを分けると管理がしやすいですね。また、このようにすることで、完成した部分から入稿するということが可能になります。

構造的に文章を整理し、検索エンジンにも優しく

NO14.002図2にホームページの原稿の例を示します。これはワードで作成したものです。大見出しがあり、小見出しがあり、本文がある。というような構造的な形になっています。絶対にこの形でないといけないということではないのですが、このようにある程度構造的に文章が整理されていることが望ましいです。それには理由があります。ネットの世界には人以外にホームページを見にくるものがあるからです。

猫?犬?猿? いえいえ、正解はロボットです。みなさんがよく利用するヤフーやグーグルなどの検索サイトは人が情報を集めているのではなく、ロボットが自動的に世界中のホームページを巡って情報を収拾しているのです。ロボットは、「大見出しに書かれている単語が一番重要で、小見出しはその次に重要だ」という感じで判断をしています。このように文章が構造的になっているとロボットにも読み取りやすいことになり、検索結果の表示順位にも良い影響をもたらします

さて、原稿に写真や動画などを貼り付けたい場合もありますね。もちろん写真をそのままワードの原稿に貼り付けて頂いてもいいのですが、ワードに貼り付けた画像はホームページにそのまま使うことは基本的にできません。写真であれば元のデータを原稿とは別に用意しておいて、図2のようにファイル名を原稿の中で指定していただくと良いですね。動画や音声も同じ方法で指定できます。

次回から、原稿の書き方のポイントについて何回かに分けて、お届けします。

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