第6回 メニューを読み手の立場にたって考える

この記事は、2015年にキリスト新聞で1年間した「スキルアップ講座 教会の情報発信術」を、さらに修正を加えて2016年度版として公開するものです。キリスト新聞はキリスト教界の最新情報を毎週まさに新聞という形で届けてくれ、たいへんためになる情報も盛りだくさんです。このような機会を与えてくださったキリスト新聞社のみなさまに感謝します。全42回です。

ホームページのメニューも料理と同じ?!

今回はホームページの「メニュー」について考えます。ホームページの「献立」です。料理を作るときは、あらかじめ献立を考えておいて、材料を揃えて作りますね。特にお客様に料理をお出しする時は、相手の年齢や嗜好など、相手のことを想像しながら献立を考えるものです。ホームページも同じです。読み手のことを想像しながら、メニューを検討してみましょう。

教会ホームページのメニュー・・・といっても、まったく経験がない人にとって、一から考えるのは、難しいですね。そこで教会ホームページの平均的なメニューを最初に左図でご紹介します。

一から考えるのが難しい方は、これをベースにアレンジしてみてください。そして、紙に書き出してみましょう。
たとえば、教会学校を重視しているのであれば、教会学校で1ページ作ろうと考えますね。英会話教室やゴスペルクワイヤを持っている教会はそこに1ページ使いたいということもあるでしょう。。

メニューの順番も重要です。料理ではメインディッシュは最後の方に出てきますが、ここでは重要なページほど前の方に持ってきてください。左図では「教会案内」が一番最初です。初めて見る人にとって、どんな教会であるか、どんな人たちによって運営されているか、まず知ってもらえることが重要だからです。

といっても、これが正解と言いたいわけではありません。みなさんがそれぞれ読み手の視点に立った中で、別のページを一番上に持ってきたほうが良いのではないかと判断されるならば、ぜひそうして頂きたいです。 

あくまで読み手の立場に立つ

前回から目的とメニューを紙に書き出してきました。教会内で制作する場合も、業者に委託される場合も、この過程は重要です。この紙は、ゴールが明確になり、スムーズに制作を進めることを助けてくれます。特に外部の業者に依頼するときに、役立ちます。見積の値段まで下がるかもしれません?!

ここでも「読み手の立場に立つ」ということを忘れないでください。メニューを考えるときも読み手の視点で考えましょう。
ここに書いてあることの大部分を忘れたとしても、このことだけでも覚えていれば十分です。日本中の教会がこのことを意識して情報発信するならば、大きな動きになるとわたしは信じています。