第29回 検索エンジンを意識したSEO対策

この記事は、2015年にキリスト新聞で1年間した「スキルアップ講座 教会の情報発信術」を、さらに修正を加えて2016年度版として公開するものです。キリスト新聞はキリスト教界の最新情報を毎週まさに新聞という形で届けてくれ、たいへんためになる情報も盛りだくさんです。このような機会を与えてくださったキリスト新聞社のみなさまに感謝します。全42回です。

ホームページに載せる文章と検索エンジンは深い関係?!

検索エンジンは、インターネットを使う時に欠かせないツールですね。みなさんもホームページをさがすときは、必ず「Yahoo(ヤフー)」や「Google(グーグル)」といった検索エンジンを使うと思います。ホームページをたくさんの人に見てもらうためには、検索結果において、できるだけ上位に表示することが重要です。今回からのテーマです。

みなさんがホームページに載せる文章と検索エンジンは密接な関係にあります。ホームページの文章次第で検索エンジンの表示順位が上下するからです。なぜでしょうか。それは、検索エンジンが、ロボットによってホームページの文章を自動収集し、利用者のニーズにマッチした結果になるように、表示順位をプログラムが計算して決めているからです。したがって、検索エンジンを意識してホームページを作ることが必要です。検索エンジンに合わせてホームページを最適化していくことをSEO(Search Engine Optimization)と呼んでいます。

安直にSEO業者に依頼しないで

「SEO業者」という業者があるのをご存じの方もいると思います。料金を支払うとホームページの検索順位を上げてくれるサービスを提供しています。
わたしは安直にSEO業者に依頼することはあまりおすすめしません。SEO業者の中には、不正なことを行っているところもあります。もちろん、まともな業者もあります。ただ、わたしたちには見分けがつきません。不正なことで順位を上げても、検索エンジンの進歩と共に不正が見破られ、すぐに順位がさがってしまうことは明らかです。

「なんでもいいから上位表示すりゃいい」という考えは捨てる

みなさんにお願いしたいのは「とにかく自分の教会さえ上位に表示されればそれで良い」という考え方は捨てて欲しいということです。SEOは利用者本位であるべきです。「利用者にとって利便性が高い」ことが重要です。ですから、検索結果が利用者のニーズにマッチしていることが大切だと考えるべきです。味噌ラーメンを食べたい人に醤油ラーメン専門のお店を強引に表示することはあってはならないのです。

わかりやすい例を挙げると、「東京の教会」で検索した時に大阪の教会が表示されては困りますね。「夜の礼拝」で検索した時に、夜に礼拝を行っていない教会が出てきても困りますね。不正を行い、検索エンジンをだまして表示させることは可能です。しかし、教会がそのようなことを行うべきではありません。

読み手のニーズに教会が近づいていく

教会には、それぞれ特徴があると思います。地域に根ざした教会、バイリンガルの礼拝を行っている教会、若者向けのエネルギッシュな礼拝を行ってる教会、帰国子女の方が多く集っている教会・・・わたしたちの教会を必要としている人に手早く見つけてもらうということがSEOのあるべき姿なのです。なんでもかんでも上位に表示されれば良いという考え方は自分本位であって、利用者本位ではありません。利用者のことを第一に考えることがホームページ運営では常に必要です。読み手のニーズに教会が近づいていくことが重要なのです。

話を元に戻します。SEO業者にわざわざ依頼する必要はありません。今まで検索エンジンのことを意識せずにホームページを作っていたなら、ちょっとした工夫で表示順位をあげることができます。そのことについては、次回以降お話したいと思います。

検索エンジンは日々進歩しています。おいしい料理を提供しようと努力しているレストランが自然と上位に表示されるようになっています。同じように、それぞれの教会が、神様から与えられた使命を果たすべく、しっかりと活動をされるならば、細かいことを考えなくても、自然と表示順位は上がるようになると思います。それが一番効果のあるSEOなのです。