第31回 見出しとアドレスにもキーワードを

この記事は、2015年にキリスト新聞で1年間した「スキルアップ講座 教会の情報発信術」を、さらに修正を加えて2016年度版として公開するものです。キリスト新聞はキリスト教界の最新情報を毎週まさに新聞という形で届けてくれ、たいへんためになる情報も盛りだくさんです。このような機会を与えてくださったキリスト新聞社のみなさまに感謝します。全42回です。

見出しにキーワードを入れよう

今回も検索エンジンのお話です。検索エンジンとホームページの文章は深い関係があり、原稿を書くときには検索エンジンの性質を意識することが大切でした。「重要なキーワードを本文やページタイトルで使う」ことが重要です。

重要なキーワードを使うべき箇所が他にもありますので、今回ご紹介しましょう。

一つは「見出し」です。
実は、第14回でこのことに触れていました。ホームページの原稿は、大見出し、小見出し、本文のように構造的になっていることが望ましいという話でしたね。検索エンジンは見出しに登場するキーワードはかなり重要なキーワードであると認識しますので、見出しがきちんと設定されている文章が望ましいのです。(図1)

自前でホームページを作っておられる方は特に気をつけて頂きたいのですが、見出しにあたる文字を単に大きくして太字にするだけでは、検索エンジンは見出しと認識してくれません。ホームページ制作ソフトには必ず見出しを設定する機能がありますので、そちらを使って見出しを設定してください。

見出しには「大見出し」や「小見出し」がありますね。実は、ホームページでは7段階のレベルで見出しが設定できるのですが、説明がややこしくなりますので、「大見出し」と「小見出し」で説明します。実際にも、2段階あれば大体事足りますね。

大見出しは、「教会案内」「集会案内」「アクセス」「お問い合わせ」と、各ページのタイトルになります。
さらに「教会案内」のページの中に「教会概要」「沿革」「牧師紹介」というような小見出しが設定されます。
このように構造的に文章を作ることで、検索エンジンにとっても読み手にとってもわかりやすいホームページができます。ぜひ意識して頂きたいところです。

ホームページのアドレスにキーワードを入れよう

もう一つキーワードを使うべき箇所として「ホームページのアドレス」があります。入力されるであろうキーワードとまったく関係がないアドレスより、やはり重要なキーワードが含まれているアドレスの方が上位に表示されやすいと思います。(図2) たとえば、渋谷にある教会であれば「shibuya」「church」という単語がアドレスに含まれているといいですね。ちなみに、英語でも大丈夫です。「教会」で検索した時、検索エンジンは「church」が含まれたページを拾い上げてくれます。

ホームページのアドレスは「ドメイン」を取得することでオリジナルのアドレスを名付けることができましたね

このように、「ホームページの文章の中で、重要なキーワードを使う」ということを知ってホームページの内容を考えるのと、知らずに考えるのとでは、断然差がついてきます。

重要なキーワードをどのように導き出すのでしょうか。

とにかく読み手の立場にたつことです。どういう状況で、どういう目的でわたしたちのホームページを検索するのだろうと想像してみてください。キリスト教に興味を持った人であれば「聖書」「入門」というキーワードを使うかもしれません。教会に行ったことのない方は「ミサ」と「礼拝」の違いが分からない方も多いです。両方の単語を使ってみてもいいですね。ミサと礼拝の違いを説明するコーナーを作ってもいいでしょう。

これらの対策は「やりすぎないように」してください。結局読みづらい文章になっては本末転倒です。タイトルや見出しも自然な形になるように設定してみてください。