第32回 リンクを張ってもらうための努力を

この記事は、2015年にキリスト新聞で1年間した「スキルアップ講座 教会の情報発信術」を、さらに修正を加えて2016年度版として公開するものです。キリスト新聞はキリスト教界の最新情報を毎週まさに新聞という形で届けてくれ、たいへんためになる情報も盛りだくさんです。このような機会を与えてくださったキリスト新聞社のみなさまに感謝します。全42回です。

リンクを張ってもらおう

ここまで、ホームページの原稿と検索エンジンの結果は密接な関係があることを学んできました。今回は、原稿とは直接関係ありませんが、検索結果の表示順位を上げるもう一つのポイントをご紹介します。

それは「リンクを張ってもらう」ことです。「リンク」というのは、ホームページ上の文字をクリックした時に別のページに移動する仕組みのことです。(図1) このように、あるページから別のページにつなげることを「リンクを張る」と言います。

自分のホームページに向けて、できるだけたくさんのホームページからリンクを張ってもらいましょう。自分のホームページをいろいろな人に紹介してもらうんです。その数が多ければ多いほど、検索結果での順位が上がります。

たくさんのホームページで紹介されているホームページは価値が高いと検索エンジンが判断するからです。

さて、そのときに元々価値が高いと判断されているホームページからリンクが張られると、価値はさらに高くなります。人気のあるホームページや有名人のホームページは価値が高そうですね。そこからリンクが張られたホームページは信頼があるとみなされるということです。

リンクは自力では増えない

「リンクをたくさん張ってもらう」という話をすると、偽物のホームページをたくさん作ってリンクを張ればいいじゃないかと悪巧みを考える方もいるかしれません。「どういうページからリンクが張られているか」というところまで検索エンジンは判断しますので、そういうホームページはなかなか上位に表示されない仕組みになっています。そのような行為が発覚した場合、検索エンジンに一切表示されなくなることもあります。

これまで説明してきた検索結果で上位表示させるポイントは、重要なキーワードを本文中で使うというような自力でなんとかなるものでした。しかしリンクを張ってもらうということは、自力ではできませんね。リンクを張ってもらうようお願いすることになります。

もちろん同じグループの教会や教会員にお願いしてリンクを張ってもらうことはできます。しかし、それも限度がありますし、あまり無理を言えませんね。やはり自然な形で自分の教会のホームページが紹介されていくというのが理想です。

本来の活動が認められて紹介されていくことが大事

教会を訪ねてきた人が、すばらしい教会だと感じれば、ブログで紹介してくれるかもしれません。
紹介されるケースはそれだけではありません。たとえば、教会でゴスペルコンサートを開くとします。出演するアーティストが教会のホームページにリンクを張ってくれることが期待できます。さらに、そのアーティストのファンがブログで紹介してくれるかもしれません。なんらかの形で教会が紹介されていくことが大切です。

検索エンジンは利用者が望んでいる情報が上位に表示されるよう日々進化しています。「おいしいラーメン屋さん」と検索すると、巷で話題のおいしいラーメン屋さんがちゃんと見つかかります。どこにも紹介されないラーメン屋さんが、検索エンジン対策に躍起になるということはよくあることです。しかし、その前にお客様に紹介して頂けるようなおいしいラーメンをつくる努力をすることが大切なのです。

教会が地域に根付き、なすべき働きをして、その様子をまめにホームページで紹介していくことが、究極の検索エンジン対策なのです。