第34回 余計なものを避けて明るく撮る

この記事は、2015年にキリスト新聞で1年間した「スキルアップ講座 教会の情報発信術」を、さらに修正を加えて2016年度版として公開するものです。キリスト新聞はキリスト教界の最新情報を毎週まさに新聞という形で届けてくれ、たいへんためになる情報も盛りだくさんです。このような機会を与えてくださったキリスト新聞社のみなさまに感謝します。全42回です。

私的な写真よりも力をいれて!

今回はホームページに使う写真の撮り方がテーマです。
ホームページで使う写真は、いつも撮っている写真とは少し勝手が違います。いつもみなさんが撮る写真は自分で見て楽しんだり懐かしんだりすることが主な目的です。ホームページの写真は、お客様に見せることが目的です。できるだけ、きれいに印象良く撮影したいですね。

ここでは、むずかしいお話は抜きにして、ふつうのデジタルカメラやスマートフォンで撮影することを前提で、きれいに撮影するポイントをお伝えしたいと思います。

ピントをあわせる

第一のポイントは、ピントをあわせることです。ピントが合っていないと言うまでもなくボケた写真になってしまいます。カメラには必ずオートフォーカスといって、ピントを自動的にあわせる機能がついています。デジタルカメラの場合は被写体をレンズの中心に合わせてシャッターボタンを半分押すことでピントを自動で合わせてくれます。iPhone(アイフォーン)の場合は、ピントを合わせたい場所をタップするだけです。シャッターを押す前にピントがずれていないか、必ず確認をしましょう。

晴天下で撮影する

二番目のポイントは、晴天で青空が見えている日に撮影することです。ホームページの写真は「明るく撮る」ということを覚えてください。特に外で建物を撮影する時はそうです。曇り空ですとどうしても暗いイメージになります。
室内であまり明るくない場所では、フラッシュを使います。ただ、スマートフォンの場合は、フラッシュの光が弱いのであまり役に立ちません。その場合は露出補正をします。「露出補正」とはカメラの機能で、光の加減を調整し明るさを調整するものです。
多くのスマートフォンにはこの機能がついています。iPhone(アイフォーン)の場合は、ピントを合わせるときに、自動的に露出を補正してくれます。その時に長押しをすると「AE/AFロック」と表示され、ピントが固定されます。その状態で上下にスワイプ(画面を上下になぞる)と自分の好みの明るさに調整することができます。(図1) 上になぞれば、画面が明るくなるので、そのままシャッターを押すだけです。たいていのデジタルカメラやスマートフォンには露出補正機能がついています。

余計なものが写らないように

第三のポイントです。撮影する時は、余計なものが写らないように気をつけましょう。建物を撮影するときは、なるべく人が写らないようにしてください。止めてある車や自転車は移動してもらうようにしましょう。次週の礼拝の説教題が書かれた看板を立てかけてある教会をよく見ますが、その類のものは外したほうが良いです。部屋の中を写す時は、その辺に置いてあるものをできるだけ片付けましょう。特にダンボール類は見栄えが悪くなってしまいます。本棚の本も整頓し、斜めに倒れかかっている本を立てて、きちんとそろえるだけでずいぶん印象がよくなります。

礼拝やミサの様子を撮影する時は、なるべく人の顔が写らないように後方から撮影しましょう。小さい規模の集会ですとテーブルを囲んでいる場合もありますので、その場合はどうしても顔が写ってしまいます。教会員と言えども顔が写る場合は本人に確認をとってください。
次回はホームページで最も重要なトップページを飾る写真の撮り方を考えてみたいと思います。

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