第25回 「説教集」「月間予定表」そのページ、本当に必要ですか?

この記事は、2015年にキリスト新聞で1年間した「スキルアップ講座 教会の情報発信術」を、さらに修正を加えて2016年度版として公開するものです。キリスト新聞はキリスト教界の最新情報を毎週まさに新聞という形で届けてくれ、たいへんためになる情報も盛りだくさんです。このような機会を与えてくださったキリスト新聞社のみなさまに感謝します。全42回です。

教会学校のページは保護者に向けて

ここまでホームページの原稿の書き方について、ページごとに説明しました。「トップページ」「教会案内」「集会案内」「はじめての方向けページ」「アクセス」「お問い合わせ」と見てきましたね。それ以外にも教会によっては必要なページがあると思います。今回は補足的にそのようなページを取り上げてみましょう。

「教会学校」で1ページ設けたいというケースがあるかもしれません。教会学校のページは、誰に向けて、どういう目的で作成するかを明確にしておきましょう。教会学校のページをこどもが直接読むということはちょっと考えにくいです。基本的には保護者である大人の方が読むことになりますので、その方々に教会学校の中をオープンにし、どんなことを行っているのか、何を教えているのかを知ってもらう目的でページを作られると良いのではないかと思います。ここでも信徒ではない方を意識して、専門用語などはできるだけ避けてください。オープンにするという趣旨ですので、写真はたくさん載せて頂くといいですね。ただし、顔の入った写真を載せる時は保護者の方の許可を必ずとってください。教会員以外のお子さんの写真は避けたほうがよさそうです。

説教集の優先順位は高くない

「説教集」を載せたいとう要望も多いですね。ここでも、何を目的として載せるかを考えたいところです。説教原稿をはじめての方が読んでも理解するのはむずかしいのではないかと思います。どちらかというと教会員や、引越を理由に教会を探しているクリスチャン向けのサービスだと思います。したがって優先順位は下がり、メニューの掲載位置も下の方にします。もし、作成できるページ数が限られているなら、説教集は後回しでもいいかもしれませんね。説教原稿の中に教会員などの個人名などが入っていないかということにも注意してください。ホームページに掲載するときには、あらためて校正して頂く必要があると思います。

教職のページを分離するのも手

「うちの牧師は大変著名で説教集のアクセスが断然多いんですよ」というお話も聞きますね。しかし、そのアクセスはどういった人たちによるものでしょうか。みなさんの教会に行きたいと思っている人ではなく、その先生の説教が聞きたいと思っている人ではないでしょうか。わたしはこのようなケースの場合は、その先生個人のホームページを別に開設して頂き、教会のページと相互にリンクするとよいのではないかと思います。そうしておくと、その先生が交代したときも面倒なことになりません。「1つの目的に1つのホームページ」という原則で考えて頂くと良いと思います。

月間予定表は意外と面倒

「今月の予定」で1ページ使いたいというところもあります。わたしはあまりこれはおすすめしていません。なぜならば「今月の予定」を知りたいのは主に教会員であって、ゲストにとってはそれほど必要がない情報だからです。その割には毎月更新をしなければならず、手間がかかります。更新がままならず放置されているケースをわたしはよく見かけました。礼拝案内がしっかりできていれば、特に細かく予定を載せる必要はありません。礼拝の日時やメッセンジャーが変わるときだけ、トップページのお知らせコーナーに掲載しておくとよいと思います。

もちろん教会にホームページを更新できる方が複数いるなど、体制が充実しているならば、予定を細かく載せて頂いても構いません。教会の体制が整っていない場合は、あまり更新しなくても良い形に内容を考えて頂くと良いですね。

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